「桃太郎」で一番優秀な動物は?桃太郎型経営について考察する

先日行われた、私が所属する神奈川県中小企業家同友会の例会や幹事会のなかで、「桃太郎」をテーマにしたグループ討論がありました。

桃太郎経営とは、全人格的経営?

以前参加した、私が所属している神奈川県中小企業家同友会の例会のなかで「桃太郎経営」という言葉が出ました。

「桃太郎経営」とはなんぞや?ということですが、要約すると以下が、当日の例会から学んだことです。

・村人のための鬼退治(人のため※地域、お客様)

・桃太郎と仲間たち(イヌサルキジ=特色のある仲間を生かす)

・きびだんごを与えて仲間になってもらう(先行投資)

・仲間たちの能力を生かす(適材適所)

・信頼がないと儲けられない(全人格的経営)

たしかに、育ての親のもと素直にすくすくと育ち、動物たちを仲間にし、地域のために行動する。全人格的経営かもしれませんね。特に、適材適所、先行投資などは経営に通じるものがあるな、と感じました。

なお、本来の桃太郎経営とは「役割分担の大切さ」を説いたものとのことです。異なる特徴、異なる文化などを理解したうえで、強みをどう生かすか。そしてメンバーと一緒にどうやって目標を達成するかというリーダーシップ、マネジメントの題材にもなっています。もちろん、鬼退治のために仲間のイヌ・サル・キジが持つ特長を認め、生かすという点で、多様性(ダイバーシティ経営)に通じるものもあるでしょう。

青年部会幹事会にて

話は少し変わり、別の日に行われた、神奈川同友会・青年部会幹事会のなかで、「桃太郎のなかで最も優秀な動物は?」というテーマでグループ討論をする機会がありました。「動物」というのがポイントですね。イヌ・サル・キジだけではない、というところです。

つまり、桃太郎をはじめ、おじいさんとおばあさん、鬼も「動物」と考えられるわけです。鬼たちに金銀財宝を奪われた村人も登場人物です。そして、誰が優秀か?ということで、私が参加したグループで話し合った結果、最も優秀な動物は「鬼」ということになりました。

理由は以下です。

桃太郎のなかで最も優秀な動物が「鬼」である理由あれこれ

私が割り振られたグループでは、「最も優秀な動物は鬼である」と結論付けました。その理由をいくつか以下に記します。

・鬼は多くいたと思われるが、多数が生活するコミュニティを形成している
・島から(人間から見た)本土に定期的に出向き、物品を調達する部隊がいる(組織化されている)
・本土に出向くには鬼ヶ島から船での移動が必要になるので、船の製造・メンテナンス・操縦などのエンジニア部隊もいるはず(組織化)
・鬼のなかでも「赤鬼」「青鬼」などがいるはずだが、同じコミュニティの中で生活している。
つまり肌の違う人種を受け入れる多様性。ダイバーシティが確立されている。高いレベルでの共生社会、成熟した社会を確立している
・金銀財宝をため込んでいるので内部留保も高い。金銀財宝は換金性が高いだけでなく時代を問わず価値を保つ優良資産。また、鬼ヶ島という不動産も所有しているので自己資本比率は高いと思われる
・物語では、鬼退治という外的要因で金銀財宝を失くすが、その後はひっそりと暮らすことを選択

つまり、桃太郎の成長は、鬼側から見たら外部環境が大きく変化したことになります。脅威が増したといえるでしょう。その外部環境から大きな影響を受け、損失を出したものの、変化を受け入れ、本土からの物品調達に頼らない生活に方向転換する決断力が求められます。

こんなところですかね。なかでも鬼退治後の方向転換は特筆すべきものがあります。

桃太郎は、鬼退治時点で15歳前後ではないでしょうか?つまり肉体的・精神的なピークを迎えるのはこれからです。当時の寿命を考えても、20~30年程度は、鬼は桃太郎に負け続けることが予想されます。桃太郎という英雄が現れ鬼退治を成功させたことで、あとに続こうとする者、弟子入り志願者なども増えるでしょう。桃太郎が味方の増強や組織化を図った場合、鬼たちはさらに厳しい環境に追い込まれることが推測されます。

なので、本土に出向く(村を襲い金銀財宝などを巻き上げてくる)ことを止めるという選択は正解だと思われます。

桃太郎のピークが続くなかで、いかに共存していくか

桃太郎は今後数十年にわたり、強さを保持し続けるでしょう。これは、鬼としては耐える期間が長く続くことを意味します。つまり、数十年は規模を縮小したまま生存し続けるしかない。

ではその中でどう展開していくか。ポイントは鬼ヶ島の観光地化か?

鬼ヶ島を制覇(掌握?)したのは桃太郎と一向だけなので、世間的には鬼ヶ島がどのような場所かは知られていないはずです。なので、彼らにマージンを渡しながら鬼ヶ島ツアーを展開するのが良いのでは、と思います。

激戦を繰り広げた場所、金銀財宝をため込んでいた倉庫、鬼の暮らしが分かる住居など、見どころは多数あるでしょう。桃太郎の鬼退治を再現したヒーローショーもウケるはず。伝聞しかない時代なので一度は訪れたいと思うでしょう。

こうして自らの生活を維持していく一方で、桃太郎へのリベンジ、もしくは桃太郎亡き後を狙い、筋肉質な組織体制を構築していくことが鬼にとって良いのではないかと思います。

余談ですが、桃太郎を育てたおばあさん、おじいさんが優秀だとか、桃太郎に武術(剣術)を教えたのはおじいさんなのか?、おばあさんがつくったきびだんごが先行投資として役に立っただとか、キジはパワーがないので戦力として微妙に見えるが、上空から全体を見渡せるため役割として実は重要だとかいろいろな視点がありますね。

ああ、くだらないことならいくらでも書ける笑

ちょっと真面目に桃太郎型経営を考えてみる

さて、くだらないことも含めて書いてきたなかで、少しちゃんと桃太郎型経営について考えてみたいと思います。諸説あるようですが、私が以前、ある中小企業経営者から聞いた、その人なりの桃太郎型経営なので、少し違うかもしれません。また私の解釈も入っています。

その経営者によると、「鬼退治」は会社の何に相当するかというと「経営理念」だそうです。鬼退治をすることで村人から喜んでもらえることを考えると、何のために存在するかは、会社でいう「何のために経営するか」にあたるので、理念だとのことでした。桃太郎とその一行は鬼退治を通じ、村人に喜んでいるために存在しているということらしいです。

桃太郎に登場する3匹の動物たちどのように生かすか

イヌ:鋭い嗅覚、スピード感、忠誠心、人より視線が低い

→つまり、嗅覚の鋭さは営業などの仕事面での目利きなどでしょうか。またスピード感も仕事において大切です。忠誠心はロイヤリティー(loyalty)ですね。社長への忠誠心というよりも、会社の理念や会社が目指す方針に賛同し、ほかのメンバーを強くリードしてもらう役割ですね。会社の役割でいうと、専務に相当するようです。

サル:手が届かないところに登れる、機敏さなど

→専務とも違った機敏さや機動力が特徴とのこと。たしかに専務とは違った役割や特徴があるほうが良いですね。先輩経営者によると「常務相当」だそうです

キジ:空を飛べるので高い視野からものを見ることができる。奇襲もできる

→視野が広く、またさまざまな情報を収集できるのが特徴。これは営業のトップにあたるとのこと。周りが見渡せ、遠くの情報も収集できるのは強いですね。しかも相手はそういった情報を得られないかもしれないわけで。このような特徴を持つスタッフが身内にいるのは大きいですね。

何てことを書いていたら、こんな本を見つけました!
せっかくなので読んでみようと思います笑

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